翻訳業もニッチな分野が狙い目



自分は仕事で外国語を使うことがあるせいか、翻訳者との付き合いが多いです。

昔の翻訳者は二つの(人によっては二つ以上)の言語を操るちょいとした花形職業でしたが、最近の翻訳市場は飽和状態で、翻訳者も必死に仕事を探している状態です。


翻訳市場が飽和状態になってきたのは翻訳ツールの登場、AIの登場、日本在住の外国人が増えてきた、格安オンラインレッスンの登場などの要因があるでしょう。

そのため文字単価が高い専門の翻訳家または翻訳業者に依頼するよりは、より安く翻訳してくれる方法を選択するようになりました。


こんなことを書くと翻訳業の未来は暗いと思われるかもしれませんが、工夫次第では生き延びる道はあります。

このことは、ココナラを見ていても分かります。

飽和状態の翻訳市場でも、コンスタントに受注している翻訳家は確実にいます。


そのような翻訳家は資格をきっちり明記しているし、翻訳のポリシーもしっかり書いています。

そして明瞭会計なので、依頼する方は安心です。


ただ名の通った翻訳家とまともに勝負しても勝ち目はないので、これから翻訳業を始める人は、ニッチな翻訳市場を探した方がいいかもしれません。


最近の翻訳分野はかなり広がっています。

中国人が多い団地では、中国人向けの翻訳が必要になっています。

また海外に向けてYouTubeを発信しているYouTuberは、YouTube作品を意訳してくれる翻訳者を募っています。


世の中は間違えなくグローバル化が進んでいますが、グローバル化は新たなニーズを生み出します。

新しいニーズをいち早く見つけた人は、翻訳ビジネスを有利に進めることができるでしょう。

さて如何にニーズを見つけるかですが、翻訳市場をじっくり観察することが大切だと思います。


自分は翻訳関係の案件にも目を通していますが、案件の内容はさまざまです。

契約書の翻訳、商品の翻訳などはありふれた翻訳分野で、新規参入は難しいかもしれませんが、オタク分野の翻訳などは狙い目だと思います。

オタク分野を翻訳するにはオタク文化を理解する必要がありますが、少しでも関心があり外国語力に長けている人は、ダメモトで挑戦する価値はあります。


知名度の低さと実績の乏しさがネックとなり仕事がない人は、自分の翻訳力をYouTubeやブログなどで公開してもいいでしょう。

実は自分も翻訳家としての実績がないので、今はホームページで大阪の飲食店などを紹介しています。

すべて中国語(台湾華語)で書いていますが、いつの日か、注目される日がくればいいと思っています。


外国語は全く駄目だけど、翻訳業務には関心がある・・・・

そのような人は比較的競争率が低く、ニーズがある中国語の習得をおすすめします。

翻訳というと英語をイメージする人が多いですが、英語ができる日本人や日本語ができる英語圏の人は多いので、勝ち抜くのは大変です。


その点、中国語ができる日本人は少ないので、中国語を習得したら比較的参入しやすいと思います。

中国語は発音とアクセントの区別が難しいですが、翻訳業務に専念する人は、読むことに力を入れたらいいと思います。

SNSには台湾人や中国人が多いので、勉強をしたい人はSNSの中国語を読むことをおすすめします。


円安の追い風もあって、インバウンド需要の勢いは止まりません。

インバウンド需要の中には飲食店もありますが、メニューの翻訳と説明文の翻訳などはニッチな市場で、フリーランサーにおすすめです。

人が集まるところに需要があると言われていますが、インバウンド客は大きな市場です。

良い需要を見つけたら、是非とも市場を創造して継続的に顧客と付き合ってください。


中国語関係の書籍

投稿者 masayan

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